◆修理と犬とおじさんと
雪景色の中を今日もチャリにて外出。
外れたチェーンはひょいっとかけて直してみた。
昔はベソかきながらチャリ屋に駆け込んだものデスが、コツをつかめばめちゃ簡単。
手が汚れるのが唯一の難点か。
って、チャリ屋さんではお金取られてた気がするんですが、記憶違いデスか?
しばらく前から外れやすくなったチェーンと(おそらく倒された)
ここ数日漕ぐ度に聞こえる奇っ怪な音(おそらく倒された)。
いい加減修理しないとなぁと思っていたので行きの道すがら修理屋さんを物色。
そういえば昨日このへんで・・・あ!いた。修理のおじさん発見デス。
って、おじさん変な状態で止まってマスガ。おじさん故障チュウ?
見るとおじさんの視線の先には小さい犬。
こっちも故障チュウ?と思ったら動きだした。
テコテコとおじさんの方に向かって歩き、顔をあげる。
一人と一匹の視線がぶつかった次の瞬間、
おじさんは両手を大きく広げて「おいでー」のポーズ。
一瞬、威嚇してるのかと思ったが、どうやら表情から察するにそうではないらしい。
おじさん、それじゃあ寄って来ないデスよ。
もちろんびっくりした犬は跳ねる様に逃げて行った。
しかしこっちは「おいで」時のステキ笑顔に思わずドキリ。
そして逃げられた後の照れ笑いに続けてドキリ。
ヤラレター。こんなものを目撃しては直してもらわないわけにはいかないデス。
帰りに行くゾー。
30分ほどしてから戻ってみると、おじさん暇そうデス。うしっ。
さっきの犬と同じ様に近づいてみたけど歓迎のポーズはナシ。ちっ。
「最近チェーンが外れやすいんですよー」
と言うと、フムフムとしばらく調子をみた後、
後輪のでっかいネジをクルクルと緩めてカバー等をずらし、
またネジを閉めなおして、ちょっと動かし今度は反対側も同じようにクルクルクルクル。
かなり短時間で直してくれた。
「はい。これでいいよ」
あ、奇怪音のこと言い忘れた。まあいいか。
「どうもー。おいくらですか?」
「ああ、いらないよ。調節しただけだから。」
「ええ!?そんな」
お金浮いたヨーという喜びよりもむしろ戸惑いが先立つ。
そんな隙だらけ状態に追い討ちをかける一言。
「いいよ。それより調子悪かったらまたおいで」
そして、先刻犬に見せたのと同じ笑顔を向けてきた。
ヤラレター。ヤラレター。ビバ!ナイスミドル!
「ありがとうございます」
動揺を隠しつつその場を後にする。
今だけは滑ってコケる訳にはいかないという変な緊張により、
しばらくはチャリを押しながら慎重に歩く。
すこし離れたところから乗ってみると、かなり良い感じ。
あ!音も無くなってる。
くそー、ニクイ、ニクイよおじさん。
ああ、また行きたい。
でも一回直すと壊れニクイんだよなぁ、このチャリ。
心がほこほこした本日はオチ無し。